片側圧着(SMRコネクタ)、片側予備はんだ加工事例

予備はんだ加工とは?

リード線の先端部分(芯線)にはんだを事前に薄くしみ込ませておく作業を「予備はんだ加工」と呼びます。
この工程を行うことで、はんだ付けの際に芯線のばらけを防ぎ、はんだのなじみが良くなり、作業効率もアップ。

また、接続部の強度も向上し、接触不良のリスクを軽減できるため、品質面でも非常に重要な工程です。

圧着、予備はんだ加工のプロセス

1. 使用部材の選定

今回使用する部材は以下の通りです。

  • 電線:UL1007 AWG24(L=60mm)
  • コンタクト:SYM-001T-P0.6
  • ハウジング:SMR-02V-N

2. 電線の切断・被覆剥離・圧着加工・予備はんだ加工

今回のハーネスは先端を圧着して、後端は被覆を剝離して芯線を撚ります。その後フラックスを塗布してはんだ付けを行っています。圧着からはんだ付けまでを全自動片側圧着片側撚りはんだ機で全自動加工しています。

3. 品質管理

圧着品質を確認するため、クリンプハイト測定専用マイクロメーターを使用して芯線圧着部と被覆圧着部のクリンプハイト測定を行います。測定の結果、芯線圧着部が0.89mm、被覆圧着部が1.81mmと管理範囲内でした。

芯線圧着部被覆圧着部
圧着条件0.85~0.95mm1.7~1.9mm
計測結果0.89mm1.81mm
芯線圧着部
被覆圧着部

4. ハウジングへの挿入

圧着部に引張力を加えず真っ直ぐに挿入後、ロックが確実にかかっているか確認ます。

また、軽く引っ張り、抜けないことを検証します。

まとめ

今回は片側圧着(SYM-001T-P0.6)、片側予備はんだ加工事例を紹介しました。

SYM-001T-P0.6の圧着やリード線への予備はんだ加工に関するご相談やお見積りは、 弊社までお気軽にお問い合わせください。

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