JAM SJWコネクタ 720468-2MAC 圧着加工事例
SJWコネクタ

SJWコネクタは、日本オートマチックマシン株式会社(JAM)が製造している基板対電線接続用コネクタです。
主な特徴は以下の通りです。
- アウターロック方式:
- ハウジングは取り外し作業が容易なアウターロック方式を採用しています。
- 逆挿入防止:
- ハウジングとウエハーに方向性リブを設けたことにより、逆挿入を完全に防止します。
- RJWコネクタとの互換性:
- 中継用RJWコネクタとハウジング及びコンタクトが共用で使用できます。
720468-2MAC 圧着仕様
端子品番 | 適用電線範囲 | 被覆外形 | 被覆剥き長さ | カタログ |
720468-2MAC | #22~#28 | Φ0.88~Φ1.5mm | 2.0~2.5mm | SJWコネクタ |
圧着加工のプロセス
- 使用部材の選定
- はじめに使用部材を選定します。今回使用する部材は下記の通りです。 電線 UL1007 AWG24 L=300mm
端子 720468-2MAC
ハウジング SJW2K-18HG

- 電線の切断、被覆剝離
- 電線の剝きの長さは、電線の種類、圧着方法等により左右されるので、加工状態に合わせて適切な長さを設定します。使用端子に合わせて正しい長さを設定後、被覆を全自動電線切断皮剥機やワイヤーストリッパ等により芯線を傷つけないように剥きます。720468-2MACの被覆剝き長さは2.0~2.5mmです。

- 圧着加工
- 全自動圧着機または半自動圧着機にアプリケーターをセットします。コンタクト圧着時に適正なクリンプハイト(圧着力)になるようにアプリケーターのダイヤルを設定します。UL1007 AWG24を720468-2MACで圧着する際のクリンプハイトは芯線圧着部が0.72~0.77mm、被覆圧着部が1.50~1.60mmです。

- 品質管理
- クリンプハイトは圧着加工上の重要な管理項目です。管理範囲外のクリンプハイトによる圧着は導通不良等の原因となります。クリンプハイトは、クリンプハイト測定専用マイクロメーターにより、圧着後の端子の芯線部(ワイヤーバレル部)、及び被覆部(インシュレーションバレル部)の中央を測ります。今回の計測ではクリンプハイトの芯線圧着部が0.74mm、被覆圧着部が1.59mmで管理範囲内でした。

- ハウジングに挿入
- ハウジングへの装着は圧着部に引張力を加えないで真っ直ぐに(こじらず)入れます。コンタクトをハウジングに一本挿入する毎に、確実にロックしているか、挿入方向の前後のガタを確認し、電線が切れない程度に電線を軽く引っ張り、抜けないことを確認します。(電線を強く引っ張りすぎると、ランスが変形し抜けることがあるので注意)

- 導通検査
- ハーネスチェッカーによる検査を行います。 検査の時にハウジングの向きを合わせます。 全てのコンタクトがハウジングに完全に挿入されていることを確認します。 電線をコンタクト方向に押し付け、コンタクトのランスとハウジングの間に僅かな隙間があることを確認します。これはコンタクトが正しく装着されているかを確認するために行います。(正しく挿入されていないとハウジングからコンタクトが抜けることがある。)

JAM SJWコネクタ 720468-2MAC 各工程写真

アプリケーター

クリンプハイト測定 (芯線部)

圧着外観(横)

クリンプハイト測定 (被覆部)

圧着外観(縦)

ハウジングSJW2K-18ストレート結線
まとめ
上記の写真の通り、クリンプハイトの芯線圧着部が0.74mm、被覆圧着部が1.59mmであることから管理範囲内の適正な圧着であることを確認しました。
コンタクトの圧着は圧着高さ、圧着力などの圧着条件を適切に管理することで、安定した圧着品質を確保できます。圧着後のハーネスに対して、外観検査や電気的検査、機械的検査などを実施することで、品質を確認し、不良品を排除します。圧着作業は、熟練した技術と知識を必要とします。作業者の教育と訓練を通じて、高い圧着技術を維持することが重要です。
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