SVKコネクタの圧着加工事例
SVKコネクタとは?
SVKコネクタは日本オートマチックマシン株式会社(JAM)が製造する基板対電線接続用のコネクタで、高い信頼性と作業性を兼ね備えています。
主な特徴
- 高い接続信頼性:SVコネクタの信頼性をさらに向上
- 優れた挿抜作業性:アウターロック構造により容易な抜き差しを実現
- 耐トラッキング対策:絶縁破壊を防ぐ構造
- ポッティング対応:ポッティング処理に適したウエハーも用意
圧着加工のプロセス
1. 使用部材の選定
今回使用する部材は以下の通りです。
- 電線:UL1007 AWG18(L=920mm)
- コンタクト:742764-2MAC
- ハウジング:SVK40-10HG

2. 圧着加工前設定(全自動両端圧着機を使用)
始業時に全自動両端圧着機のタッチパネル画面から加工の詳細設定を行います。各種設定を終えたら加工記録にチェックしていきます。

2. 電線の切断・被覆剥離・圧着加工
全自動両端圧着機は圧着時に1本毎のクリンプフォース(圧着力)を測定しており、良品時のクリンプフォースと比較しています。圧着不良の場合はエラーで止まる仕組みになっています。

4. 品質管理
圧着品質を確認するため、クリンプハイト測定専用マイクロメーターを使用して芯線圧着部と被覆圧着部のクリンプハイト測定を行います。測定の結果、芯線圧着部が1.25mm、被覆圧着部が2.69mmと管理範囲内でした。
芯線圧着部 | 被覆圧着部 | |
圧着条件 | 1.20~1.30mm | 2.60~2.80mm |
計測結果 | 1.25mm | 2.69mm |


5. ハウジングへの挿入
圧着部に引張力を加えず真っ直ぐに挿入後、ロックが確実にかかっているか確認ます。
また、軽く引っ張り、抜けないことを検証します。
SVKコネクタは挿入時にランスが引っかかるクリック音があり、完全に挿入されていることが分かりやすいです。

6. 導通検査
ハーネスチェッカーを使用して以下の点を確認します。
- ハウジングの向きを合わせる
- すべてのコンタクトが正しく装着されているか
- コンタクトのランスとハウジングの間に適切な隙間があるか

まとめ
今回の圧着加工事例では、コンタクト742764-2MACの圧着とハウジングSVK40-10HGの挿入を紹介しました。
JAM SVKコネクタ 742764-2MAC の圧着加工に関するご相談やお見積りは、 弊社までお気軽にお問い合わせください。

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